『ユリイカ』7月臨時増刊号・総特集=岡村靖幸(青土社)についての情報
一般情報
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題名 | 『ユリイカ』7月臨時増刊号・総特集=岡村靖幸 |
出版社 | 青土社 |
ISBN | 978-4-7917-0256-5 |
初版発行 | 2013-06-15 |
定価 | 1,524円(税抜) |
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入手方法
全国の書店で購入可能ですが、大きい本屋でないと売ってないとの情報もあります。ウェブ上からは以下のサイトで購入可能なようです。
内容
- 【フォト対談】
- 岡村ちゃんとめぐる、浅草界隈飲みある記/岡村靖幸×都築響一
- 【岡村靖幸というアンサー】
- ある家庭教師の鍵/直枝政広
- 万遍なく祈れ/湯浅学
- 「才能」について考えた、いじわるな僕/マキタスポーツ
- 2011年9月21日(水)/松尾スズキ
- 【エッセイ】
- 2013年の記 〜Tea for two〜/川本真琴
- 岡村ちゃんと私/樋口毅宏
- common/真鍋大度
- 彼方への手紙(仮)/高田漣
- あるいは懸想文/いまみちともたか
- 半分冗談、半分本気/浜崎貴司
- カルアミルクと、ぼく。へんなひと、おかむらちゃんは、じゃあ何者なの。/藤田貴大
- 中坊の恋と妄想/東野哲史
- 【Tributes――イラスト/マンガ/コラージュ】
- ぶーしゃか不動産/江口寿史
- Yasuyuki Okamura 1988/安齋肇
- 青年44歳/南Q太
- あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう/和田ラヂヲ
- 昨日ぼくら岡村ちゃんとDATEしてきたんだ/多田玲子
- 靖幸の宇宙旅行/大橋裕之
- Kimi Ga Daisuki/せきやすこ&野口路加
- チャームポイント/オカヤイヅミ
- TRIBUTE TO カルアミルク/小林エリカ
- 【対談】
- 粛々と、すこやかに、音楽を。/岡村靖幸×坂本龍一、挿絵=宇野亜喜良
- 【インタビュー】
- 観察する/される岡村靖幸――「BU-SHAKA LOOP」誕生秘話/中村勇吾
- 【孤高の音楽】
- 痙攣する身体――岡村靖幸とファンクの(不)可能性/大和田俊之
- 岡村靖幸の音楽と、斜めから事故ったこと。/千野帽子
- 一九三〇年/六〇年/九〇年ぐらいまでは戻って考えてみる岡村靖幸/大谷能生
- 岡村靖幸の、そして僕たちの「青春」について/栗原裕一郎
- 80年代、岡村靖幸誕生のカタパルト/サエキけんぞう
- 【Tributes――テキスト】
- ボーイフレンドのナンバーワン/山内マリコ
- あたしはいつか/加藤千恵
- パワーズ・オブ・十/細馬宏通
- 【LIVEの衝撃】
- 壊れやすく繊細な日本の男のソウル/湯山玲子
- 発作みたいな芸能/安田謙一
- 無難なロックじゃ楽しくない/南田勝也
- むこうみずでいじらしいLOOP――二〇一三年の岡村靖幸/円堂都司昭
- 【大アンケート】
- わたしと岡村靖幸/朝日美穂/天久聖一/安斎肇/安野モヨコ/池田晶紀/ヴィーナス・カワムラユキ/海老原靖/大谷ノブ彦/大根仁/岡田裕子/鬼束ちひろ/鴨田潤(イルリメ)/カンパニー松尾/國時誠/坂本慎太郎/西寺郷太/の子/野中モモ/浜野謙太/モーリー・ロバートソン/茂木健一郎/横山剣
- 【資料】
- ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説/ばるぼら
コメント
詩と批評の雑誌『ユリイカ』の、岡村靖幸だけを取り上げた増刊号です。ワタシは音源作品の解説を担当しています。「音楽について語る記事は世の中にたくさんあるので、音楽以外の話を」と依頼されたので、それほど音楽については書いておらず周辺事象を中心にしています。当初はオリジナル・アルバムだけと依頼されていたのですが「何文字書いてもいいです」と言われたので調子にのってシングルとベスト盤類も書きました。あとなぜか基本プロフィールも書きました。全部でだいたい37000字くらいあります。
現在からふり返らずに、当時の時代感覚がわかるような内容にするため、なるべく本人の発言を多くちりばめるスタイルにしています。2012年に出した『岡崎京子の研究』と同じやり方です。岡村さんは常々「僕の言葉じゃなくてみんなが思ったことを勝手に書いてほしい」といった趣旨の発言をくり返しており、こうした文章スタイルは好きではないと思いますが、本人はなく21世紀のファンに向けて書いたつもりなので、まあいいでしょう。
ほかの方の文章では、川本真琴さん、樋口毅宏さん、いまみちともたかさんの文章が、プライベートとパブリックの境界線上を歩くような内容で大変興味深いものでした。対象の実像(リアル)について書くのは身近な立場にある人には絶対かなわないものだなと改めて思いました。自分はあくまでメディア上で作られた虚像(リアリティ)を書く側だなと感じます。本号の編集は青土社の足立桃子さん、表紙写真は都築響一さん、装丁・目次・本文デザインは原田光丞さんです。
第一刷修正情報
第二刷(7月1日発行)ですべて修正済みです。
- p242・下段・3行目〜。「これは親へのプレゼント用で」とありますが、親へのプレゼントに買ったのは内山田洋&クールファイブの『中の島ブルース』です。資料を見ながら書いたり削ったりしているうちに混乱してしまいました。原田真二の話は「邦楽で一番最初に買ったのは」というつもりです。申し訳ありません! 内山田洋の話は佐々木美夏『14歳』(エムオンエンタテインメント)収録の岡村靖幸インタビューを参照してください。
- p249・下段・最後から4行目。数字を漢数字に(22歳/21歳→二二歳/二一歳)
- p260・上段。「どぉなっちゃってんだよ」の曲名に「っ」がヌケ
- p275・上段。「エチケット」の「パープル・ジャケット」の「・」がヌケ
blogdexjp@hotmail.com
最終更新日:2013年6月29日