『角川インターネット講座4 ネットが生んだ文化カルチャー 誰もが表現者の時代』(KADOKAWA)

一般情報

題名 角川インターネット講座4 ネットが生んだ文化カルチャー 誰もが表現者の時代
監修 川上量生
編集 角川学芸出版
出版社 株式会社KADOKAWA
ISBN 978-4-04-653884-0-C0304
初版発行2014-10-25
定価 本体2,500円(税別)

入手方法

全国の書店で購入可能ですが、大きい本屋でないと売ってないとの情報もあります。ウェブ上からは以下のサイトで購入可能なようです。

目次

内容紹介(オンライン書店用)

これからの日本を支配するネット住民の行動原理とは?

インターネット時代の新たなカルチャーとは。非リア、炎上、嫌儲、コピーの4つのキーワードでネットの精神風土を解説。日本最大のネットメディア「ニコニコ動画」の川上量生が語るネットカルチャーの本質。

【内容情報】これからの日本を支配するネット住民の行動原理とは?非リア・コピー・炎上・嫌儲の4キーワードを理解せよ。

【目次】第1部 日本のネット文化と精神風土(ネットがつくった文化圏/日本のネットカルチャー史/ネットの言論空間形成)/第2部 ネット文化を支配する原理(リア充対非リアの不毛な戦い/炎上の構造ー100年後も1000年後も、どこかで誰かが燃えている/祭りと血祭りー炎上の社会学/日本文化にみるコピペのルール/リア充/非リア充の構造)

コメント

角川インターネット講座という全15巻シリーズの4巻目、KADOKAWA・DWANGO会長の川上量生さん監修の巻に、「日本のネットカルチャー史」という文章を寄稿しました。おおよそ2万字です。ワタシに依頼が来たのが2月で、出版が10月ですから、かなり時間をかけて準備された書籍シリーズなのでしょう。川上さんとは別に知り合いではないのですが、以前、『美術手帖』2013年6月号の初音ミク特集に載った川上量生さんと佐々木渉さんの対談をまとめたことがあります。

編集部側から与えられたキーワードは「非リア」「コピー」「炎上」「嫌儲」の4つ。川上さんがその4つをネット住民の行動原理としてあげたようで、この第4巻はそれらを軸にしたインターネットの文化を解説する本になるようでした。ワタシはその4つでネット文化すべてを言い表せるとはもちろん考えていませんが、2ちゃんねるやニコニコ動画など、現状ある種の方面にとって大きなキーワードだとは思うので、一応それを意識した原稿内容になっています。

文中の「ネット的/非ネット的」という区分については、以前『エクス・ポ第二期1号(テン/イチ)』(2010年11月20日発行/HEADZ)に掲載された、さやわか×ばるぼら×大谷能生の鼎談「FOURTH DIMENTION OF OTAKU CULTURE」で示したこととつながっています。そこでは「オタク/サブカル」という対立が無効化しており、現在は「ネット的/非ネット的」と分けるべきで、そうでないと現在台頭している若者文化は理解できない、という話をしました。それに関連した話を『ユリイカ 2011年11月臨時増刊号・総特集=魔法少女まどかマギカ』(青土社)でもしたと思います。興味のある方は参照してください。

文中の「ポスト・インターネット」関連の話について、より詳しくは、『アイデア 366号・特集=ポスト・インターネット時代のヴィジュアル・コミュニケーション』(誠文堂新光社)などを参照してください。

『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』という本を2005年に出して以来、いっぱい来るかと思っていたインターネットの歴史についての原稿依頼は案外なく、久々に書きたいなという気持ちがあったので依頼はちょうどよかったなと思います。ちなみに目次情報は公式サイトに掲載されないようなので、このページがHTMLでは初の執筆者付きの目次だと思います。自分のところだけ見出しも入れました。


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最終更新日:2014年11月03日